二足の草鞋
何度か撮っているうちにマイクロフォーサーズの画角にも慣れてくるもんだな、なんて今更ながらではあるけれど思ってみた。
PEN F W Nikkor-c 1:3.5 f=3.5cm
小さなボディとレンズで軽快にシャッターを切っていくのは本当に気持ちがいい。
マミヤRB67などの中判カメラを三脚に乗せて、じっくりと時を待ちながらの風景撮も楽しいけれど、こうやって目に入った景色を深く考えずにスパッと切り取っていく撮影も楽しいものだ。
この手軽さと質感が、モノクロ撮影をフィルムからデジタルに比率を傾かせていきそうな気がしなくもないが、時間の流れというか、撮影までのプロセスみたいなもの・・・シチュエーションを決めてフィルムと機材の選択に始まって、シャッターを切るまでの道のり(大袈裟だけれど)、そして現像・プリントといった一連の時間という束縛あってこその楽しみも自分には捨てがたい楽しみなんだろうなって。
手軽でいて必要に十分な描写と質感。不便だけれど不便とは感じない、必要な時間の束縛とそのあとに得る嬉しさと失敗への凹み感。今は両方を味わえるいい時代だ。
理屈じゃないものを感じながら
今日はある方のブログをみて、久しぶりにデジタルに没頭した最近の事などをと・・・
その方のブログではデジタルとフィルムと、とてもよいバランスで楽しまれているのがよく伝わる記事で、なんか自分は忘れているな・・・と思わせてくれたところも気づかされたりと、最近は楽しみに読んでたりしている。
そいうえば(というか、使えよってこと)自分もPEN Fあるんだよなぁ・・・でも最近はご無沙汰してるし、いっちょうキバッてみるかとフリマサイトで見つけて迷わず購入したレンズ、Nippon Kogaku W-Nikkor-C 1:3.5 f=3.5cm を付けて近所で試し撮りをしてみた。
PEN F W-Nikkor-C 1:3.5 f=3.5cm
このレンズ、思った通り、期待通りの描写にしばらくハマりそうだ。
ライカのズマロンは高くて買えないし、やりきれんなぁ・・・なんて惨めな気分は吹っ飛んだ。さすがNippon kogaku。
Lマウント好きの自分としてはコピーライカの国産モデル、レオタックスに合うレンズを楽しんでいるが(安いしね)、35mmという画角のレンズはもっていなかった。
これで15mm、35mm、50mmと一応それなりの選択肢を得ることが出来たけれど、マイクロフォーサーズを基準に画角を選んでいるわけではないので、いざPEN Fに付けても、フィルム機と大きく違う画角に少々戸惑ってしまうのは、やはり古い人間ということか・・
でもでも あらためて、PEN Fのモノクロはいいなと思った。
もちろん現代のM.ZUKOレンズは素晴らしいのだろうけれど(自分は持ってないけれど・・・)古いレンズでのモノクロは、自分のフィーリングと合うようだ。何が具体的に合うのかと聞かれても即答はできないかもしれない。カメラもレンズも道具であるのだから、使っていて気分がいいフィーリングが大切なんだと。うまい言葉では表現できないけれど、今更ながら感じる。PENTAX LX、MX、Minolta SRT101も、Nikon F2もそうだし、レンズもそうだ。それぞれがもつ個性と存在感、そしてそれらを世に送り出してきてくれた先人たちへの敬意の念が、いまそれらを使う自分へ最高のフィーリングを与えてくれているんじゃないだろうか。
休日はいつも雨・・・
最近は仕事が忙しく、ようやく7連勤の忙しさから解放され撮りにいけるかと思いきや、今日は朝から台風のような雨風で・・・ついてないなぁ・・・
ということで、季節外れだけれど8月に十日町の松之山温泉に出掛けた際、森を散策したときの写真を引っぱりだしてみる。
PENTAX LX SMC PENTAX M28mm f2.8
SUPERIA PREMIUM400
山はすでに紅葉もきれいなんだろうなぁとか思ってみるけれど、なかなか休日とのタイミングが合わないので、フットワークのよい組み合わせ、PENTAX LXと28mmf2.8か50mmf1.4、それか少し重いけれどシャッターフィールがお気に入りのミノルタSRT101とMC ROKKOR28mmf3.5を片手に街の風景と街路樹の紅葉を今まで以上に堪能してみようと思う。
散歩とコーヒーと写真
休日の夕暮れ、近所を散歩しながら見慣れた風景に秋を感じる。
西日はまだ夏のように照り付けていて半そでシャツでも少し汗ばむほどだが、辺りの草木は朝晩の気温差に確実に葉の色を変え、落とし深まる秋へと向かっている。
Minolta SRT101 Rokkor PF58mmf1.4
SUPERIA PREMIUM400
散歩だから撮るぞ!という意識ではなく、ただなんとなく目に入った風景を切り取っているので何を撮ったのかあまり覚えてもいないが、散歩から戻り、テーブルにカメラを置き、ラボから仕上がってきた写真を取り出し苦いコーヒーを飲みながら眺める。そんなゆったりとした時間を満喫するのが最高の楽しみなんだ。
自分の写真
良く晴れた午後、道端に咲くコスモスに向けてカメラを構える。
露出もろくに確認せずにシャッターを切ることが多分にあるが、そういう時って案外自分好みの写真が撮れたりする。失敗もそれなりに量産することもあるし好みの写真が撮れた、というのも偶然が生んだ結果論なのだからコストを考えれば良策ではないだろう。けれども思いもよらない写真が撮れる期待というのは、フィルム写真の良いところでもあるとう。
写りこんだ埃やごみも、その写真を構成する要素となっている場合だってあるだろ?とか強引に思ってみたり。
いろいろと難しいこと考えずに自分らしい写真が一番の宝物なんだって思えることができるようになったのは、年をとったからだろうか・・・
Minolta SRT101 Rokkor PF58mm f1.4 SUPERIA PREMIUN400