Film note

主にフィルムで撮った写真などなど・・・

サボってはいけない メンテナンス

もうだいぶ永いことメンテナンスをしていない状態のNikon F2だけれど、思い立ったように持ちだしてみた。

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Nikon F2 ai nikkor 50mm F1.4

 シャッターを切ったとき、キ~ン・・・という金属の残響音がしてきているので、内部のモルトも劣化しているはずで、そのため安っぽいシャッター音にはいささか興ざめしちゃうけれどね。

あのシャッター音にはにゃんこもひっくり返るくらいだ・・・

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でもやっぱりシャッターの巻き上げや、その他のあらゆる動作ひとつひとつに無駄がなく洗練された作りに使い手は惚れ込むんだろうと思う。ペンタックスLXも同じような感覚を覚えるけれど、個人的主観だとやっぱりF2の方が一枚上手かな。もちろんブランド力もあるだろうけれどね。

今回は特にお色直しの時間はたっぷりととるとしよう。

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これも物縁ということかな

先日あらたに仲間に加わったブロニカETRSとETRSi。

何年も前からいつかは入手してみようと思いつつ、なかなかよい出会いがなかったカメラだったが、今回の個体はしっかりとメンテされていて想像以上に状態が良い。レンズも(後記)カビ、チリひとつなくヘリコイドもヌメっとしっとり抜けもなく、絞り羽もきれいで前所有者に感謝のお礼をしたいくらいだ。

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BRONICA ETRS   ETRSi

 

 中判撮影は主にマミヤRB67かユニバーサルプレスを使っているけれど、さすがに大きくて重いし、ユニバーサルプレスに至ってはピント合わせにはフィルムバックを外してピントグラスを取り付けて上下逆さ像を見ながらピントを合わせたところで、またピントグラスを外してフィルムバックを取り付けて・・・という具合だ。それはそれでとても楽しい時間なんだけれど、携行がとにかく重くて大変になってきた(年とったしね)。そこでもっと小さくて軽いMAMIYA M645を入手したばかりだったところに今回は6×4.5フォーマットに強力なライバル2機種が登場、といったところかな。

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MAMIYA M645 1000S

ブロニカといえばS2をたまに持ちだしてはいたが、あのバカでかいシャッター音とサイズの割に重いボディのせいか、今ひとつフィーリングに合わなかったので既に手放している。 手持ちの中判フォーマットでS2の6×6が無くなったけれど6×4.5のマミヤM645とブロニカETRS/ETRSi、6×7はRB67、6×9はユニバーサルプレスと、機種による選択肢が増えたことは楽しみの一つでもある。

しかも今回はレンズがPE50mm、75mm、100mmマクロ、200mmというおまけ付きなので非常にありがたい。

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BRONICA ETRS   PE50mm F2.8

35mmフィルムカメラはデジタルに比べ軽快でありながらもスローな時間を楽しめる。

この中判カメラは35mmカメラのように軽快にシャッターをきる、なんてことは出来ないけれど中判カメラならではの独特な時間の流れと、それを楽しむ気持ちの余裕を与えてくれるという点ではありがたい存在だと思う。

ブローニーフィルムの袋をちぎって取り出す瞬間、フィルムバックを取り出して装着する瞬間、撮り終わったフィルムをべろんと舌でなめて巻き付ける瞬間などなど、余計な作業といえばそれまでなんだけれど、そういう必要な一連の流れのすべてがこのカメラの魅力であり、そして撮れる写真の美しさと中判ならではの質感の豊かさが、心を引き付けて止まない一番の要因なんだ。

 

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軽快にスローな時間を楽しむ

先月中ごろ、長野市にある善光寺PENTAX MXをもって出掛けてきた。

普段は観光名刹とかではあまり撮ることは(行くことも)ないのだけれど、撮り終わっていないフィルムもあったし、たまには気分を変えてと思って車を走らせた。 

とは言え、撮ったのは境内ではなく門前通りの風景ばかりだったけれど。

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 PENTAX MX smc M 50mm f1.4

LXに付けてると感じないが、MXにM50mmf1.4だとレンズが大きくてやや前重心になるが、手に収まる感がよく軽快に撮ることができる。

 

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写真の付いてるレンズは28mmf2.8。本当はこれくらいの軽さがちょうどいいのだけれど、このレンズ暗くてね。ファインダー覗いていてもスカッとしない、というかピント合わせがキビシイ・・・ 時間も夕方近くで曇り空、どんより暗かったので今回は出番がなかった。

LXと比べるとシャッター音も全体の質感も違うのは当然かもしれないが、ガシガシ使うには申し分のないカメラだ。手持ちのカメラの中では出番が少ないけれど、これを機にもっと使ってあげようと思った。

小さなフィルムカメラを持って軽快でいて、そしてじっくりスローな時間を過ごせるなんて、忙しい現代では最高の贅沢なのかもしれない。

 

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寒さには勝てないでしょ・・・

明けましておめでとうございます。

昨年末から仕事が忙しく、貧乏暇なしをひた走り続けてはや4日。こうやってまた1年、また1年と過ぎていくんだなぁ・・・などと悲観的になりそうな心をいつも励ましてくれるのが趣味であり仕事でもある写真だ。そもそもこの仕事をしているから貧乏暇なしなのだが、好きなんだから仕方がないということか。

 

Leotax Special D Ⅳと

Nippon Kogaku W-Nikkor.C1:3.5  f=3.5cm

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 ボディもレンズも外付けファインダーも国産なのにレンズフードはLeitzと、気分だけでも気取ってみる。ボディもレンズもしっかりと整備してあるのであとは撮影の腕だけなのだが、それが一番の難関かもしれないな・・・でも撮影そのものを楽しむにはマミヤの中判と並んで所有カメラの中でもダントツだ。電気を必要としない機械だけのカメラ。ギヤとバネが精巧に動いて1枚の写真を撮らせてくれる感覚は、まるで生き物を飼いならす(というと少し乱暴だけれど)ような、カメラの息を感じながら一緒に撮っている感というか、つまりは道具ではあれど、手の中の相棒みたいな・・・なんだかよくわからなくなってきたけれどそういうことなんだ。

今年の冬は暖冬で雪が少ないから、少し太陽が顔を見せれば散歩や撮りに出掛けられる日も無くはないが、1歩外に出るとやっぱり寒いので、ついつい休日も引きこもってしまう。まずはそのヘタレな精神から鍛えないといけないと正月早々に感じた。

いやはや今年は精神鍛錬の年になりそうだ。

 

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ほんとに一瞬だけだった

休日の今日は朝からどんより曇っていたけれど、ほんの一瞬だけ太陽が顔を見せてくれたので急いで浜までダッシュして数カット撮ってきた。 

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 PEN F Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5

このカットの後、風が強くなって海の向こうから降りつける雨が近づいてきたので早々に撤収。

最近はフィルムを撮り終えるまで時間がかかる、というか休日の天候に恵まれなくて撮影頻度が上がらない。PEN Fのほうが気軽に持ちだせてしまうのでしばらくはデジタル8のフィルム2くらいになりそうだ。気軽にフィルムカメラを持ちだして散歩ができる季節はまだまだ先。毎日クロスでカメラを磨く日々・・・塗装も剥げちゃうよね。

冬はまだ始まったばかりだ。

 

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冬の楽しみ方

前回引き取らせていただいた中の1台、Canon FX。

外観はすこぶる汚れていたので、機構もちゃんと機能するのか少し不安だったのだけれど、まずは普通に触れる状態に拭きふき磨いて大雑把ではあるけれど動作チェックをしてみて、これならイケるかなぁというところまでになったかな。

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裏ぶたを開いたら装着しようとしてスプールまで引き出されてはいるけれど、噛まされていないフィルムが入っていた。こういうのを見るとただカメラ個体だけを見ているのとは違って、このカメラが前のオーナーに確かに使われていたんだよな、という実感が伝わってくるが、いつの日にかデジタルカメラへと移行し、この個体は手垢と埃にまみれたまま何年も仮死状態だったんだろうな・・・と思うとなんだか擬人化されてきて哀れに思えてくる。

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でも今、復活・生き返った(と思うよ・・・)!

幸いなことにレンズにもシャッター膜にもカビもなく、そこそこの実用に耐えうる程度で十分だ。

大柄なボディに重いレンズ。レフレックスの典型的デザインと旧体ロゴが昭和を感じさせてくれるから、なんともノスタルジックな空気を感じつつ、新しいフィルムをセットし試写にでも・・・と思ってはみたけれど、モルト交換がまだだし外は雨風吹き荒れる冬の空だし、みかんでも食べながらゆっくりと作業を進めるよりほか仕方がないようだ。

 

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カメラは使ってナンボ

今日はこれまた古フルカメラをいただいたお話。

YASHICA LYNX-1000。

仕事柄、こういう古いカメラはよく手元にやってくる。もう使わないから、デジタルに買い替えるから・・・そして気づいたら自分の身の回りは古フルカメラに囲まれてしまっている。

一応ザックリと動作のチェックをして、レンズを覗いてみてこれなら大丈夫だろうという個体は別の世界へ旅立たせるし、別の世界にも行けそうにないモノ達は自分が引取ってみる。持ち帰った個体はふきふきガチャガチャしながら、使える(自分が)状態にして再びカメラに命を吹き込む。

 

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こいつはまだまだ元気にシャッターを切ってくれるしファインダーの二重像もすこぶるきれいだ。シャッター巻き上げも実にスムース。でもSSの精度なんて合っているはずがないのが前提なんだけれど、しばらく使っていくと、その個体ごとに 露出やSSのツボが見えてくるので、自分で使う分には十分なのだ。

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 まだまだ俺はイケるぜ!!って言わんばかりの輝きを放ってるよ。

他にも出番待ちのカメラが控えている。もう自分は使われなくなると知ったカメラ達はどんな気持ちでいるんだろう・・・

それとも、もういい加減引退させてくれよって言ってるんだろうか・・・

 

自分には、俺たちはまだまだイケるぜ、はよ使ってくれよ!!って言ってるような気がしてる。

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