Film note

主にフィルムで撮った写真などなど・・・

会話しながら撮ってるみたいだ

Minoruta SRT101

大好きな機械式カメラ。少し大柄なボディにブラックペイント。ファインダーはお世辞にも明るく見やすいとは言えないけれど、f1.4のレンズなら日中の屋外でなんら問題ない。世の中ではあまり良い評判は聞かないシャッター音だけれど、PENTAX LXのそれに比べたらやわらかくてシルキーな印象を受ける。あくまで個人的感想だけどね。

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 PENTAX LX   SMC M50mm f1.4    NEOPAN ACROS100

これを撮っているのはPENTAX LX。

少し暗い室内で目いっぱい露出を上げて少し古写真風に、ネガの埃もそのまま残して仕上げてみた。やっぱりモノクロフィルムはいいなぁとつくづく思う。

撮ってるときって頭の中のイメージをフィルムとレンズ、そしてカメラの各操作で光と被写体とを見極めてイメージに近づけるようにしてるけれど、それって会話だよなぁとか思ってみたりする。機会であるカメラはもちろんそうだけど、フィルムも人間臭い感じがして好きだなぁ~。

 

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お気に入りのレンズ

今週も暴風吹き荒れる越後の片田舎の唯一の歓楽街(と言えるかどうか・・)

コンビニ買い物ついでにPEN-Fにお気に入りのW-Nikkor.C1:3.5 f3.5cmを付けて撮ってみた。感度は1600固定、絞りはシャッター稼ぎたかったので開放3.5。もう少し絞りたかったけれど厳しかったなぁ。

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雨も降っていたので数枚撮って帰ったが、とにかく平日は人が歩いていない。飲み屋が数件軒を連ねる一角も、ネオンが光っているお店は半分以下。寂しい限りだ。

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小さな街だけれど、週末ともなれば車道に面したこジャレたお店は若者たちで一杯になるし、昔ながらのスナックはネクタイ締めたオジサンたちの楽園なんだろうな、お店のお姉さま方に介抱されながら、ご機嫌で階段を降りてタクシーに乗せられている風景をよく見かけるなあ。

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ネオン街もそこそこに帰りすがら雁木で数枚。地元じゃそこそこ名のある翁飴。舐めたことないけれど・・・

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PEN-F W-NIKKOR.C1:3.5 f3.5cm


タクシーの出入りもなく暇そうだ。

 

マイクロフォーサーズでの70mm画角ってイイと思う。フォルム機で50mmだとちょっと足りない、けれど85mmだと大きすぎる、ってときはこの70mmというなんていか半端な画角がちょうど良い感じがするんだよね。いわゆる標準って呼ばれている、フィルム機でいうところの50mmとなんら変わらず使えるいいレンズだ。開放値は3.5と普通だけれど日中スナップは絞って撮るし、パンフォーカスでテンポよく撮れる。小さいし軽くてよく写る、ほんといいレンズ。ただ今日みたいな夜撮影には、開放値がもう少し明るければなんて思うけれど、完璧でないところが逆に使う手の意欲を掻き立てるんだろな。

戻ったらいつものようにクロスで磨いてその輝く銅鏡にニンマリするんだよね(変なオジサンではないです)

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早く帰って晩飯にしよう。

 

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冬の海はなんだか怖い

 冬の海に出掛けたって寒いだけ。寒さに必死に耐えながら空を見上げて雲を探す。

こんな日にカメラを持って浜に出掛けるなんて、俺ってどうかしてるぜって思ったら、自分のほかにもう一人いた・・・どうかしてるぜ!俺ともう一人。

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OLYMPUS PEN F   Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5

 

その人はカメラを構えた自分を横目でチラ見しながら去っていった。

人のことは言えないけれど世の中にはもの好きがいるもんだ。きっとその人もそう思ったに違いない。

広い砂浜にひとり。聞こえてくるのは耳元でうなる強風と打ち寄せる荒波、そしてPEN Fの小さめのシャッター音だけになっていた。

 

 

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年をとると あちこち行きたくなる

前回の記事で載せた写真の別カット、長野県の奈良井宿にて。

あまり観光地に行くのは好きではないと言っときながら、バッチリと観光客風情で情緒満喫。

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この日はすこぶる天気が良いにもかかわらず、フードを付けずに撮ったもんだから逆光ポイントでは厳しかったかな。

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訪れている人たちからは日本語ではない言葉しか聞こえてこない、着ている服もなんだか普段見かけるものとは違ってカラフル・・・古き良き日本の宿場町の風景とのギャップに若干の違和感を覚えつつも、外国からの訪問者も観光産業を支える柱である現実をみた1日だった。

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Nikon F2  Ai nikkor 50mm f1.4     SUPERIA X-TRA400

 国宝松本城

国宝なのに、なんだか適当に撮ってる感漂う1枚。

50mmしか持ってきていないので記録用に、といったところであまりの寒さに勝てずに帰路につくのである。

 

 

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サボってはいけない メンテナンス

もうだいぶ永いことメンテナンスをしていない状態のNikon F2だけれど、思い立ったように持ちだしてみた。

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Nikon F2 ai nikkor 50mm F1.4

 シャッターを切ったとき、キ~ン・・・という金属の残響音がしてきているので、内部のモルトも劣化しているはずで、そのため安っぽいシャッター音にはいささか興ざめしちゃうけれどね。

あのシャッター音にはにゃんこもひっくり返るくらいだ・・・

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でもやっぱりシャッターの巻き上げや、その他のあらゆる動作ひとつひとつに無駄がなく洗練された作りに使い手は惚れ込むんだろうと思う。ペンタックスLXも同じような感覚を覚えるけれど、個人的主観だとやっぱりF2の方が一枚上手かな。もちろんブランド力もあるだろうけれどね。

今回は特にお色直しの時間はたっぷりととるとしよう。

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これも物縁ということかな

先日あらたに仲間に加わったブロニカETRSとETRSi。

何年も前からいつかは入手してみようと思いつつ、なかなかよい出会いがなかったカメラだったが、今回の個体はしっかりとメンテされていて想像以上に状態が良い。レンズも(後記)カビ、チリひとつなくヘリコイドもヌメっとしっとり抜けもなく、絞り羽もきれいで前所有者に感謝のお礼をしたいくらいだ。

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BRONICA ETRS   ETRSi

 

 中判撮影は主にマミヤRB67かユニバーサルプレスを使っているけれど、さすがに大きくて重いし、ユニバーサルプレスに至ってはピント合わせにはフィルムバックを外してピントグラスを取り付けて上下逆さ像を見ながらピントを合わせたところで、またピントグラスを外してフィルムバックを取り付けて・・・という具合だ。それはそれでとても楽しい時間なんだけれど、携行がとにかく重くて大変になってきた(年とったしね)。そこでもっと小さくて軽いMAMIYA M645を入手したばかりだったところに今回は6×4.5フォーマットに強力なライバル2機種が登場、といったところかな。

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MAMIYA M645 1000S

ブロニカといえばS2をたまに持ちだしてはいたが、あのバカでかいシャッター音とサイズの割に重いボディのせいか、今ひとつフィーリングに合わなかったので既に手放している。 手持ちの中判フォーマットでS2の6×6が無くなったけれど6×4.5のマミヤM645とブロニカETRS/ETRSi、6×7はRB67、6×9はユニバーサルプレスと、機種による選択肢が増えたことは楽しみの一つでもある。

しかも今回はレンズがPE50mm、75mm、100mmマクロ、200mmというおまけ付きなので非常にありがたい。

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BRONICA ETRS   PE50mm F2.8

35mmフィルムカメラはデジタルに比べ軽快でありながらもスローな時間を楽しめる。

この中判カメラは35mmカメラのように軽快にシャッターをきる、なんてことは出来ないけれど中判カメラならではの独特な時間の流れと、それを楽しむ気持ちの余裕を与えてくれるという点ではありがたい存在だと思う。

ブローニーフィルムの袋をちぎって取り出す瞬間、フィルムバックを取り出して装着する瞬間、撮り終わったフィルムをべろんと舌でなめて巻き付ける瞬間などなど、余計な作業といえばそれまでなんだけれど、そういう必要な一連の流れのすべてがこのカメラの魅力であり、そして撮れる写真の美しさと中判ならではの質感の豊かさが、心を引き付けて止まない一番の要因なんだ。

 

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軽快にスローな時間を楽しむ

先月中ごろ、長野市にある善光寺PENTAX MXをもって出掛けてきた。

普段は観光名刹とかではあまり撮ることは(行くことも)ないのだけれど、撮り終わっていないフィルムもあったし、たまには気分を変えてと思って車を走らせた。 

とは言え、撮ったのは境内ではなく門前通りの風景ばかりだったけれど。

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 PENTAX MX smc M 50mm f1.4

LXに付けてると感じないが、MXにM50mmf1.4だとレンズが大きくてやや前重心になるが、手に収まる感がよく軽快に撮ることができる。

 

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写真の付いてるレンズは28mmf2.8。本当はこれくらいの軽さがちょうどいいのだけれど、このレンズ暗くてね。ファインダー覗いていてもスカッとしない、というかピント合わせがキビシイ・・・ 時間も夕方近くで曇り空、どんより暗かったので今回は出番がなかった。

LXと比べるとシャッター音も全体の質感も違うのは当然かもしれないが、ガシガシ使うには申し分のないカメラだ。手持ちのカメラの中では出番が少ないけれど、これを機にもっと使ってあげようと思った。

小さなフィルムカメラを持って軽快でいて、そしてじっくりスローな時間を過ごせるなんて、忙しい現代では最高の贅沢なのかもしれない。

 

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