古人の声が聞こえるようだ
今回は使わなきゃ勿体ない久しぶりのデジタル、オリンパスPEN-FとLマウントニッコールレンズ、HC5cmF2,W-Nikkor.C3.5cm F3.5,そしてNikor-PC8.5cm F2の3本をバッグに詰め込んで出掛けた。
場所は新潟県柿崎の山間の静かな古刹、楞巌寺だ。ここは上杉謙信の家臣、柿崎和泉守影家が1534年に建立した提寺だという。
影家公が静かに眠っているここへは何度となく訪れては墓前に手を合わせている。
山間の静けさと小鳥のさえずりしか聞こえない、落ち着いた場所だ。
山門をくぐるとお地蔵さんたち、石仏群が出迎える。参道から墓地、そしてさらにその奥へと石仏は並んでいる。戦国時代には戦や疫病など、失われた多くの命と想いをこの石仏が受け止めているかのように並んでいる。
特に名刹という訳でもないが、それがいいんだろうな。越後人の自分としては、やはり謙信公の重臣のお墓があるというだけでなんだか特別な場所のように思えてしまう。
おだやかな表情の石仏群。純粋に昔の人々の願いや、失われた尊い命を供養しようと彫られた石仏からは、昔の人たちの声が聞こえるようだ。
そんな気持ちになればやっぱり写真もね、ちょっと深みのある撮り方がしたくなるよね(これが深みのある写真かどうかはあくまで自己満足であるが・・・)。
こういう露出表現をしたいと思うとやはりデジタルは超便利である(^.^)
FM3AなんかにもAEロックはあるんだけど、露出具合と仕上がりを確認しながら撮れるってのはホント便利だね、今更だけど。
そんなこんなでヤブ蚊に刺されながらも一通り撮り終えて、次なる目的地、大和寺観音堂へと向かった。
次回へ続く。