Film note

主にフィルムで撮った写真などなど・・・

寒さには勝てないでしょ・・・

明けましておめでとうございます。

昨年末から仕事が忙しく、貧乏暇なしをひた走り続けてはや4日。こうやってまた1年、また1年と過ぎていくんだなぁ・・・などと悲観的になりそうな心をいつも励ましてくれるのが趣味であり仕事でもある写真だ。そもそもこの仕事をしているから貧乏暇なしなのだが、好きなんだから仕方がないということか。

 

Leotax Special D Ⅳと

Nippon Kogaku W-Nikkor.C1:3.5  f=3.5cm

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 ボディもレンズも外付けファインダーも国産なのにレンズフードはLeitzと、気分だけでも気取ってみる。ボディもレンズもしっかりと整備してあるのであとは撮影の腕だけなのだが、それが一番の難関かもしれないな・・・でも撮影そのものを楽しむにはマミヤの中判と並んで所有カメラの中でもダントツだ。電気を必要としない機械だけのカメラ。ギヤとバネが精巧に動いて1枚の写真を撮らせてくれる感覚は、まるで生き物を飼いならす(というと少し乱暴だけれど)ような、カメラの息を感じながら一緒に撮っている感というか、つまりは道具ではあれど、手の中の相棒みたいな・・・なんだかよくわからなくなってきたけれどそういうことなんだ。

今年の冬は暖冬で雪が少ないから、少し太陽が顔を見せれば散歩や撮りに出掛けられる日も無くはないが、1歩外に出るとやっぱり寒いので、ついつい休日も引きこもってしまう。まずはそのヘタレな精神から鍛えないといけないと正月早々に感じた。

いやはや今年は精神鍛錬の年になりそうだ。

 

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ほんとに一瞬だけだった

休日の今日は朝からどんより曇っていたけれど、ほんの一瞬だけ太陽が顔を見せてくれたので急いで浜までダッシュして数カット撮ってきた。 

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 PEN F Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5

このカットの後、風が強くなって海の向こうから降りつける雨が近づいてきたので早々に撤収。

最近はフィルムを撮り終えるまで時間がかかる、というか休日の天候に恵まれなくて撮影頻度が上がらない。PEN Fのほうが気軽に持ちだせてしまうのでしばらくはデジタル8のフィルム2くらいになりそうだ。気軽にフィルムカメラを持ちだして散歩ができる季節はまだまだ先。毎日クロスでカメラを磨く日々・・・塗装も剥げちゃうよね。

冬はまだ始まったばかりだ。

 

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冬の楽しみ方

前回引き取らせていただいた中の1台、Canon FX。

外観はすこぶる汚れていたので、機構もちゃんと機能するのか少し不安だったのだけれど、まずは普通に触れる状態に拭きふき磨いて大雑把ではあるけれど動作チェックをしてみて、これならイケるかなぁというところまでになったかな。

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裏ぶたを開いたら装着しようとしてスプールまで引き出されてはいるけれど、噛まされていないフィルムが入っていた。こういうのを見るとただカメラ個体だけを見ているのとは違って、このカメラが前のオーナーに確かに使われていたんだよな、という実感が伝わってくるが、いつの日にかデジタルカメラへと移行し、この個体は手垢と埃にまみれたまま何年も仮死状態だったんだろうな・・・と思うとなんだか擬人化されてきて哀れに思えてくる。

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でも今、復活・生き返った(と思うよ・・・)!

幸いなことにレンズにもシャッター膜にもカビもなく、そこそこの実用に耐えうる程度で十分だ。

大柄なボディに重いレンズ。レフレックスの典型的デザインと旧体ロゴが昭和を感じさせてくれるから、なんともノスタルジックな空気を感じつつ、新しいフィルムをセットし試写にでも・・・と思ってはみたけれど、モルト交換がまだだし外は雨風吹き荒れる冬の空だし、みかんでも食べながらゆっくりと作業を進めるよりほか仕方がないようだ。

 

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カメラは使ってナンボ

今日はこれまた古フルカメラをいただいたお話。

YASHICA LYNX-1000。

仕事柄、こういう古いカメラはよく手元にやってくる。もう使わないから、デジタルに買い替えるから・・・そして気づいたら自分の身の回りは古フルカメラに囲まれてしまっている。

一応ザックリと動作のチェックをして、レンズを覗いてみてこれなら大丈夫だろうという個体は別の世界へ旅立たせるし、別の世界にも行けそうにないモノ達は自分が引取ってみる。持ち帰った個体はふきふきガチャガチャしながら、使える(自分が)状態にして再びカメラに命を吹き込む。

 

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こいつはまだまだ元気にシャッターを切ってくれるしファインダーの二重像もすこぶるきれいだ。シャッター巻き上げも実にスムース。でもSSの精度なんて合っているはずがないのが前提なんだけれど、しばらく使っていくと、その個体ごとに 露出やSSのツボが見えてくるので、自分で使う分には十分なのだ。

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 まだまだ俺はイケるぜ!!って言わんばかりの輝きを放ってるよ。

他にも出番待ちのカメラが控えている。もう自分は使われなくなると知ったカメラ達はどんな気持ちでいるんだろう・・・

それとも、もういい加減引退させてくれよって言ってるんだろうか・・・

 

自分には、俺たちはまだまだイケるぜ、はよ使ってくれよ!!って言ってるような気がしてる。

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二足の草鞋

何度か撮っているうちにマイクロフォーサーズの画角にも慣れてくるもんだな、なんて今更ながらではあるけれど思ってみた。

長野県飯山市にある称念寺の紅葉もそろそろ終わりのようだ。

 

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PEN F W Nikkor-c 1:3.5  f=3.5cm

小さなボディとレンズで軽快にシャッターを切っていくのは本当に気持ちがいい。

マミヤRB67などの中判カメラを三脚に乗せて、じっくりと時を待ちながらの風景撮も楽しいけれど、こうやって目に入った景色を深く考えずにスパッと切り取っていく撮影も楽しいものだ。

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この手軽さと質感が、モノクロ撮影をフィルムからデジタルに比率を傾かせていきそうな気がしなくもないが、時間の流れというか、撮影までのプロセスみたいなもの・・・シチュエーションを決めてフィルムと機材の選択に始まって、シャッターを切るまでの道のり(大袈裟だけれど)、そして現像・プリントといった一連の時間という束縛あってこその楽しみも自分には捨てがたい楽しみなんだろうなって。

手軽でいて必要に十分な描写と質感。不便だけれど不便とは感じない、必要な時間の束縛とそのあとに得る嬉しさと失敗への凹み感。今は両方を味わえるいい時代だ。

 

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理屈じゃないものを感じながら

今日はある方のブログをみて、久しぶりにデジタルに没頭した最近の事などをと・・・

その方のブログではデジタルとフィルムと、とてもよいバランスで楽しまれているのがよく伝わる記事で、なんか自分は忘れているな・・・と思わせてくれたところも気づかされたりと、最近は楽しみに読んでたりしている。

そいうえば(というか、使えよってこと)自分もPEN Fあるんだよなぁ・・・でも最近はご無沙汰してるし、いっちょうキバッてみるかとフリマサイトで見つけて迷わず購入したレンズ、Nippon Kogaku W-Nikkor-C 1:3.5 f=3.5cm を付けて近所で試し撮りをしてみた。 

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PEN F  W-Nikkor-C 1:3.5 f=3.5cm

このレンズ、思った通り、期待通りの描写にしばらくハマりそうだ。

イカのズマロンは高くて買えないし、やりきれんなぁ・・・なんて惨めな気分は吹っ飛んだ。さすがNippon kogaku。

 

Lマウント好きの自分としてはコピーライカの国産モデル、レオタックスに合うレンズを楽しんでいるが(安いしね)、35mmという画角のレンズはもっていなかった。

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 これで15mm、35mm、50mmと一応それなりの選択肢を得ることが出来たけれど、マイクロフォーサーズを基準に画角を選んでいるわけではないので、いざPEN Fに付けても、フィルム機と大きく違う画角に少々戸惑ってしまうのは、やはり古い人間ということか・・

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でもでも あらためて、PEN Fのモノクロはいいなと思った。

もちろん現代のM.ZUKOレンズは素晴らしいのだろうけれど(自分は持ってないけれど・・・)古いレンズでのモノクロは、自分のフィーリングと合うようだ。何が具体的に合うのかと聞かれても即答はできないかもしれない。カメラもレンズも道具であるのだから、使っていて気分がいいフィーリングが大切なんだと。うまい言葉では表現できないけれど、今更ながら感じる。PENTAX LX、MX、Minolta SRT101も、Nikon F2もそうだし、レンズもそうだ。それぞれがもつ個性と存在感、そしてそれらを世に送り出してきてくれた先人たちへの敬意の念が、いまそれらを使う自分へ最高のフィーリングを与えてくれているんじゃないだろうか。

 

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ボヤキながらシャッターを切る

11月に入って一段と寒さが増してきた。

でも海辺を歩くカップルはアツアツだね・・・

 

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PENTAX LX SMC M50mm F1.4  SUPERIA PUREMIUM400

 

 ほろ苦い若かりし頃の自分を思い出しながらシャッターを切ってみた。

若い頃は「大人の男」ってやつに憧れて、背伸びしてみたりしたけれど、

年を重ねるごとに思うことは、

あぁ…あの頃に戻りたい…

 

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